あおぞらベース 活動報告
川口拓さん直伝!
ブッシュクラフト体験キャンプ
概要
| 日程 | 2026年4月4日(土)・5日(日) |
| 場所 | 軽井沢ライジングフィールド |
| 対象 | 小学4年生〜中学生、保護者 |
今回は、日本におけるブッシュクラフトの第一人者である JBS校長・川口拓さんをお招きし、保護者の方も含めたブッシュクラフト体験キャンプを実施しました。
新年度の忙しい時期。春とはいえ、まだ冷たい雨が降る夜。暗闇の森で過ごす時間も含めて、そのすべてが、自然とともに、仲間とともに、そしてありのままの自分とともにある——
そんな時間を、子どもから大人まで、それぞれの感覚で受け取った2日間でした。
本プログラムは、ライジングフィールド軽井沢 のご協力のもと、ブッシュクラフト専用エリア「焚き火BASE」にて実施しました。
近年、ブッシュクラフトができるフィールドは減少していますが、ここには、火とともに過ごすための豊かな環境が大切に守られています。
自然と深く関わる時間を味わいたい方は、ぜひ一度、この場所を訪れてみてください。
ライジングフィールド軽井沢 公式サイト →2日間の流れ
🌿
Day 1 · 午前
川口拓さんによるオープニングセッション
「人間が生きるために必要なものとは、なんだと思う?」
その問いから、みんなで話し合いが始まりました。その後、森に入り、「心地よい場所」を探します。風の通り方、太陽の光の入り方、地面の状態、匂い、動物の気配。五感を使いながら、自分が「ここだ」と感じる場所を見つけ、ただ、しばらく、じっとしてみる。視覚だけではない、たくさんの情報が、静かに立ち上がってくる時間となりました。
その問いから、みんなで話し合いが始まりました。その後、森に入り、「心地よい場所」を探します。風の通り方、太陽の光の入り方、地面の状態、匂い、動物の気配。五感を使いながら、自分が「ここだ」と感じる場所を見つけ、ただ、しばらく、じっとしてみる。視覚だけではない、たくさんの情報が、静かに立ち上がってくる時間となりました。
🪢
Day 1 · 午前〜昼
ロープワーク · シェルターづくり
扱ったのは、たった一つの結び方。その結びを覚え、応用してシェルターをつくります。ODシートとペグを手に、この夜(小雨・最低気温5度)を越えるための場所を、自分の手で整えていきます。経験の少ない子どもはすぐに上手に結べません。何度もやり直し、見直しながら、なんとかシェルターができていきます。拓さんは、結び方が違っていても、それを否定しません。その子なりの選択や工夫を、静かに見守っていました。
🔥
Day 1 · 午後
火と向き合う
どんな薪をどのように揃えたらいいのか。かまどをどこに、どのように準備し、どのように調理していくのか。火は、自然そのもの。思い通りにはいきません。最初はついても、次に燃える何かがなければ、そのまま消えてしまいます。風の向き、強さ、薪の状態。小雨の中で体が濡れないようにしながら火を守る——そんなすべてを扱うことが、焚き火の調理です。何度やってもできず、うずくまる子もいます。気持ちを聴きながら、スタッフや仲間とまた戻り、火に向き合います。30分、1時間、90分。あたりも暗くなり、心細さを乗り越えながら、そうしてようやくできあがった一皿のパスタ。その味は、きっとその子の中に残っていくでしょう。
🌙
Day 1 · 夜
夜の森
灯りを消し、暗闇の森へ。見えないことで、気づくことがある。「ない」ことで、立ち上がってくる感覚があります。ナイトアウェアネスをスタッフのKAIさんとみんなでやる予定でしたが、雨が強まり途中で森から戻ることに。そんな体験も含めて、大人も子どもも、みんなでまた焚き火を囲み直し、なんでもない話を自然と語り合いました。あたたかく、言葉にしきれない安心感に包まれた時間でした。
☀️
Day 2 · 朝
5度の夜を越えて
それぞれが、自分でつくったシェルターで雨をしのぎ、一晩を過ごしました。不安や寒さを訴えることもなく、みんなぐっすり。「月が、とてもきれいだったね!」——夜中には雨が上がり、壁のないシェルターから差し込む月明かりに気づいた子も多かったようです。小鳥のさえずりと太陽の暖かさを全身に感じながら、さわやかな朝を迎えました。
👁️
Day 2 · 午前
森とひらかれる感覚
視野を広げ、森全体を感じる「ワイドアングルビジョン」。何かを見ようとするのではなく、ただ、全体を眺めるようにとらえる。さらに、気配を消して歩く忍び歩き(フォックスウォーク)。足裏の感覚、風の温度、匂い、遠くの音、そして自分自身の音に耳をすませる。森と呼吸を合わせるように、普段使っていない感覚がひらかれていく、豊かな時間でした。
🍛
Day 2 · 昼
ともにつくる
昼食は子どもたちが協力して全員分のカレーをつくります。小学4年生から中学生まで、昨日初めて出会った子どもたちが、自然と役割を分担し、見事に美味しいカレーができあがりました。森の風と匂い、太陽のあたたかさもミックスされた特製カレーは格別でした。
💬
Day 2 · 午後
クロージング
2日間の体験を、それぞれの言葉で持ち寄る時間。同じ時間を過ごしていても、感じたことは一人ひとり違います。その違いが、そのまま大切にされる場。それぞれが、自分の中に起きたことを持ち帰っていく、静かな締めくくりとなりました。
この2日間で起きた変化(参加者アンケートより)
キャンプ前
- スマホ・画面が当たり前の日常
- 答えを教えてもらうのを待つ
- はじめて会う子への距離感
- 五感のうち視覚だけに頼る
- 「自然」をピクセル越しに知っている
キャンプ後
- 本物の色彩・匂い・温度を体で知る
- 考えながら一人でやり抜く経験
- 焚き火を囲み年齢を越えてつながる
- 聴覚・嗅覚・触覚が目覚める
- 自分を好きでいることの大切さを知る
参加者の声
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今日はじめて会った子たちが、ずっと前から会っていたような雰囲気に最後なっていて、安心感を感じた。
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歩いているときに急に匂いが来る瞬間があった。普段使っていないのかな。
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朝の白いモヤモヤの幻想的な感じがすごいなぁって。空気感が全然違う。
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木を何本も抱きしめたくなって木とハグをして。目を閉じてゆっくりあけると今まで見てる色彩と違う感じがした。普段携帯の画面やパソコンで見ている夜とか自然の風景って偽物なのかなって感じがした。本物って、ピクセルを通した感じ方と本当違うんだなとすごく感じました。
"
ワイドアングルビジョンをして、すごい森が見えるんだなぁと。遠くまで奥まで見えるのが驚きでした。
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違う面から見てみるのって大事なんだな。仲良しになる木に出会えた。使う感覚が違くなるだけで、こんなにも変わるんだ。
たくさんのギアを使ったキャンプとは一味違う、ブッシュクラフトキャンプ。
川口拓さんのクロージングより(インディアンの教え)
インディアンの教えでは、「本当の強さとは、やわらかさである」と言われています。
「これは良い」「これは悪い」と、簡単に決めつけることはしない。自然の中には、本来"いい・悪い"という考え方はありません。
けれども、たった一つだけ、決してしてはいけないことがあるといいます。
それは、
自分のことを褒めないこと。
自分のことを好きにならないこと。
自然は、すべてがつながっています。だからこそ、自分を嫌いになるということは、この世界そのものを、嫌いになってしまうことにつながっていく。
Next Event
自然という豊かさ。
自分の中にある強さ。そして、やわらかさ。
そのひとつひとつに、ブッシュクラフトを通して出会ってみませんか。
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