【受付終了】11月15日(土)16日(日)開催!

さむさにとけこむHotでCoolな冬のブッシュクラフト

11月、長野県佐久市・望月の森へ。

足元から伝わる土の冷たさ、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ瞬間、 冬のはじまりを体の芯で感じることができます。

木々は葉を落とし、音がよく響く森の中。 風が木の枝を揺らし、鳥の声が高く空に透きとおる。

そんな静けさの中で、 子どもたちは自然と「自分の声」に耳を澄ませるようになります。


このキャこのキャンプは、 子どもたちが冬の自然の中で“自分の感覚”と出会い、 「自分らしさ」と「あたたかさ」を育んでいく2日間です。

気温、風、火のぬくもり、水の冷たさ、静けさ。
冬だからこそ感じられる“本物の感覚”に、子どもたちは出会います。

テーマは—— 「寒さとたたかわず、とけこむ」。

火をおこし、あたたかい飲み物をつくり、風をよけるシェルターを張る。
それらはすべて、「自分の快適さを自分でつくる」体験であると同時に、 仲間と協力しながら過ごす中で「ともに生きる力」も育まれる時間です。

仲間と自然と“ともに暮らす” ピザづくりの時間

このキャンプでは、食事の時間も大切な学びの場です。
体の芯から温まるスープや、子どもたち自身でつくったピザ窯を使った“本気のピザづくり”——。どれも自然と共にある暮らしを感じられる体験です。

薪をくべて火を起こし、生地をのばし、思い思いの具材をのせて、石窯でじっくり焼き上げる。
火加減が強すぎれば焦げてしまうし、弱ければなかなか焼けません。

「そっち見てて!」
「もういい匂いしてきた!」
「うまく焼けた〜!」

自然の中で、一人ではできないことを、仲間と声をかけ合いながら形にしていく。
そのプロセスの中に、協力する力や信頼、助け合いの感覚が、自然と育まれていきます。

自分の手で関わって作ったものを、仲間と一緒に味わう。
ただ“おいしい”だけじゃなく、心の奥まであたたかくなる時間です。

森の中、火のそばで笑い合いながら食べる一枚のピザは、
きっとこの2日間の、いちばんの思い出になるかもしれません。

🌡️寒さは数字じゃない。感覚で感じること

「11月なんて寒いでしょう?」
よく聞かれる質問です。

例年の最低気温は3度前後。日中でも10度に届かない日もあります。
ちなみに、あおぞらベースで春に行ったキャンプ(4月)の最低気温は5度ほどでした。


でも、不思議なことに——
春より寒さが“近く”感じられるのが、11月です。


空気の密度が変わり、
土の冷たさが濃くなり、
息を吐いた時の白さがくっきりしてくる。

朝起きて、寝袋の中から手を出したときの「ヒヤッ」。
薪に火をつけ、手をかざしたときの「うわ、あったかい…」。

そのすべてが、“数字では測れない”体験です。


だから、このキャンプでは「今日は何度だから気をつけようね」ではなく、
「今日はどんなふうに寒さを感じる?」という問いから始まります。

足の裏から、頬から、息づかいから。
自分の“肌感覚”を信じる練習でもあります。


そして寒さを感じたとき、子どもたちは自然に考え始めます。


「どうしたらあたたかくなるだろう?」
「火に近づく?カイロを入れる?動いてみる?」
「それとも、ただ焚き火をじーっと見てる?」

答えは一つじゃありません。
自分で選ぶことに大きな意味があります。


寒さを知ることで、あたたかさが身にしみる。


不便さを体験するからこそ、

ちょっとした工夫や気づきが“嬉しい”になる。

🔥 焚き火のまわりで、めぶくもの

夜の森。
焚き火の赤い光が、ひとりひとりの顔を照らします。
子どもたちは、あまり言葉を交わしません。
ただ、パチパチと薪がはぜる音を聞いています。

手のひらに伝わる熱。
頬に当たる冷たい空気。
少し湿った土の匂い。

その中で、ふと一人の子がつぶやきます。

「火って、ずっと見てても飽きないね。」

それは、ただの感想に聞こえるかもしれません。
けれど、その言葉の奥には、
「今ここにいる」という実感と、
「なにかを感じている自分への気づき」があります。


子どもたちは、日常ではなかなか言葉にできない感情や思考を、
火を見つめながら、少しずつ自分の中から見つけていきます。

それは派手な変化ではありません。
でも、自分の感じていることを、自分で認めはじめるということ。

大人が評価する「わかりやすい成長」とは少し違う、
静かで、でも確かな変化が、焚き火のまわりでは起きています。


寒さでこわばった体に、火のぬくもりがじんわりとしみわたる。
そのぬくもりが、身体だけでなく、
人と人の距離や、自分の心までも、やわらかくしてくれる。


火を囲む場は、まるでカウンセラーのように、
あるいは何かを学ぶための学校のように、
自然に、人の心をひらく場になります。

大きな声で言わなくても、誰かの話に耳を傾けたくなる。
言葉を探さなくても、自分の気持ちが浮かび上がってくる

それが「成長」という言葉に当てはまるかどうかは、わかりません。
でも私たちは、この焚き火のまわりで、
まだ名前のない小さな変化が、静かに息づいていることを感じています。


子どもたちは、火を見ながら、
自分の物語を語りはじめます。
そして、誰かの物語を、静かに、最後まで聞こうとします。

思い返せば、私たちはきっと昔から、
そうして火を囲みながら、
言葉を育て、文化をつくり、生き方を学んできたのかもしれません。


この時間は、
「冬」だからこそ、
「寒さ」があるからこそ、
火のぬくもりが、まっすぐ心に届いてくるのだと思います。

あたたかさを、体で知ること。
誰かの声を、火のそばでそっと聞くこと。

それだけのことが、
いつまでも残る記憶になるのかもしれません。

🔍 このキャンプで体験できること

自然とつながる

  • 焚き火を囲み、炎の力で自分と向き合う時間を過ごす
  • 静かな森の夜に、星や風の音に耳をすます“ナイトアウェアネス”体験
  • ロープワークやナイフワークなどの基本技術を、実際の自然の中で実践
  • タープや自然素材を使ったシェルターづくり

仲間とつながる

  • 手ごねピザづくりを仲間と一緒に(生地こね・トッピング・焼成まで)
  • 火おこしや道具の準備を協力しながら行う共同作業
  • シェルターを見せ合いながら「どうやって作った?」と自然と会話が生まれる
  • 焚き火のまわりで、自然と言葉がひらけるような語り合いの時間も

自分とつながる

  • 「寒さ」の中で、どうやったら快適にすごせるかを自分で考える
  • 自分の感覚を見つめる「ぼうけんノート」で、五感や気持ちを言葉に
  • 一人ひとりが、自分のペースで自然と向き合う時間

✅ 安心してご参加いただけるように

このキャンプは、寒さの中で過ごすことがテーマです。
だからこそ、子どもたちが 安全で安心できる環境を整えることを、私たちはとても大切にしています。


🌙 眠れる工夫を、ていねいに伝えます

キャンプの初めには、こんな話を子どもたちと共有します。


「サバイバルでは、まず何を守ると思う?」
「食べ物?火?道具?」
「……実は、**“体を冷やさないこと”が最優先なんだよ」


寒さは、空気から、地面から、風から、そして濡れた服からやってきます。
どうやってその冷えから体を守るのか?
それを一緒に学び、実践し、体で覚えていきます。


🔧 道具のレンタルはすべて無料です

「持ってないから参加できない」なんてことはありません。
必要な道具はすべて、無料でレンタルできます。

◆ 無料レンタル内容:

  • 冬用シュラフ(寝袋)
  • 断熱マット(地面の冷気をカット)
  • 正方形タープ(屋根・壁になる布)
  • パラコード/ペグ(シェルター設営用)

シュラフやマットは、氷点下でも十分に対応できる品質のものをご用意しています。
そのうえで、子どもたち自身がタープを張って風を防ぐなど、
“自分の環境を自分で整える”実践の時間が用意されています。


天候への対応

冬の自然は魅力的である一方、天候によっては体験の質を大きく左右します。
そのため、明らかに大雨・大雪・強風などで太陽のあたたかさを体験できないと判断される場合は、前日正午までに中止のご連絡をいたします。その際のキャンセル料は無料です


但し、多少の雨等でも決行することがあります。ご承知おきください。

✍️ こんな子におすすめです

このプログラムは、「自然が好き」「外で遊ぶのが好き」な子だけのものではありません。
日常の中で、こんな気配を感じるお子さんに、ぜひ参加してほしいと願っています。


  • 家では元気だけど、外に出るとちょっと緊張する
  • 学校ではがんばっているけれど、ときどき疲れているように見える
  • 「みんなと一緒」が少し苦手。でも「自分なりにやりたい」気持ちはある
  • 手や体を動かすのが好き。道具や火にワクワクする
  • 静かな時間が好き。「ぼーっとする」のが得意

自然の中での体験は、「得意な子」だけのものではありません。
むしろ、普段は自分の力を出しにくい子が、“ふっと自分らしくいられる”場とも言えます。

誰かと比べなくていい。
正解を出す必要もない。

「その子が、その子のままで」いられる時間です。


❓ よくある質問


Q1. 寒すぎて寝られないのでは?テントも使わないと聞いて不安です

ご安心ください。
このプログラムでは、ただ寒さに耐えるのではなく、寒さに気づき、それにどう向き合うかを自分で学ぶ時間を設けています。

体を冷やさないための知識や工夫はもちろん、
冬用寝袋・マット・シェルターなどの道具面でのサポートも万全です。

子どもたちは、実際に自分の手で「心地よい寝場所」をつくり、
その成果としての“ぐっすり眠れる夜”を経験します。


Q2. はじめての参加でも大丈夫ですか?

はい、はじめての子こそ歓迎します!
不安や緊張にもしっかり寄り添いながら、その子のペースに合わせてサポートします。

道具の使い方や火の扱い方も、一つずつ丁寧にレクチャーしますのでご安心ください。


Q3. 現地まで車で送迎できません…

可能であれば、現地にお越しいただき、
子どもたちがどんな場所で過ごすのか、その場の空気を感じていただけると嬉しいです。

ですが、ご事情により難しい場合は、
最寄り駅(佐久平駅/軽井沢駅)までスタッフが車で送迎することも可能です。お気軽にご相談ください。


📦 参加費に含まれるもの

  • 🔥 技術提供料(火起こし・シェルター・ナイフワークなどの実践指導)
  • 🛡️ 安全管理費(少人数体制でのサポート・備品・緊急対応体制)
  • 🏕️ サイト使用料(自然の中の静かなフィールドでの宿泊)
  • 🛡️ 保険代(傷害保険・賠償責任保険)
  • 🍲 食材費(夕・朝・昼の3食)
  • 🧭 プログラム実施諸経費(教材・記録ノート・共用備品など)

プログラムの流れ

※ 集合・解散時刻以外は目安です。

【初日】11月15日(土)
12:00-13:00 現地集合・オリエンテーション
13:00 オリエンテーション、ロープワーク
   シェルター設営
15:30 火起こしと夕食の準備
18:00 夜ごはん
19:00 夜のプログラム(ナイトアウェアネス、静かな時間)
21:00 就寝

【二日目】11月16日(日)
6:30 起床
7:00 朝ごはん 

8:30 ピザ窯づくり 
11:00 昼食 ピザを焼いて食べよう
13:00 体験の共有
14:00 解散予定


寒さの中で火を起こす。
静かな森で耳をすます。
思い通りにいかない自然の中で、少しずつ自分を見つけていく。

このキャンプは、
誰かの期待に応えるためではなく、
その子が「その子のまま」でいられる時間を大切にしています。

寒さにふれることは、
世界にふれること。
そして、自分自身の奥深くにふれること。

目に見えない「感じる力」を、
この冬、自然の中で思いきりひらいてみてください。

きっと、その子の中に
あたたかさや強さの「種」のようなものが、そっと残るはずです。

そんな時間を、
一緒に過ごせることを心から楽しみにしています。

参考動画 4月初旬の春(最低気温5℃)のキャンプの様子です。

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