「見上げた空」が残っている|キッズアドベンチャー 2025春 実施レポート vol.1
2025年4月4日・5日、長野県・望月キャンプサイト野ららさんにて、
「めぶく ブッシュクラフト」を開催しました。
「試す、つながる、自分をひらく冒険へ。」
そんなキャッチコピーを掲げてはじまった、春の森での2日間。
焚き火のぬくもり、雨音のリズム、夜の静けさ——
自然の中で心と体をひらいた子どもたちの姿を、ご紹介します!



🔥 生きる力をあそびながら、つくっていく
今回のプログラムでは、
- サバイバルとブッシュクラフトの考え方
- ロープワーク(シェルター設営)
- 火おこしと焚き火調理、焚き火の処理
- ナイフワーク(バトニングやフェザーステイック、はし作りなど)
- ナイトアウェアネス(五感に意識を集中)
- 外での野営(タープ泊)
- 自分のやりたいことをやってみる時間
などを体験しました。





📓 ぼうけんノート
あおぞらベースの子どもたちが使う、オリジナルステッカーを貼った小さなフィールドノート。
日付や気温を書き留め、そのとき感じたことや気づいたことを、誰かに見せるためではなく、自分自身のためにそっと記すノートです。
焚き火のそばで。シェルターの中で。
自然の音に囲まれながら、心に浮かんだことを自由に残していく——
それは、自分と静かに対話する時間でもあります。


🌟 うまくやることより、大切にしたいこと
自然の中で、“五感”をひらいて、感覚に意識を向けてみる。
風の音、草のにおい、土の感触、焚き火のぬくもり——
そんなひとつひとつを、ただ丁寧に味わうこと。
そして、自分の呼吸や鼓動に気づき、
「いま、ここ」にある自分の内側に、そっと耳を澄ますこと。
それは、日常ではなかなか持てない、でもとても大切な時間です。
私たちは、子どもたちとともにそんな時間を分かち合えたことを、心から嬉しく思っています。
自然とつながること。仲間とつながること。
そして、自分自身とつながること。
それは、誰かに評価されたり、今とは違うどこかへ向かったりするものではありません。
その子が自然の中で感じたこと、その子の中で起こっていることこそが、
その子にとっていま向き合うべき、かけがえのない出来事なのです。


🌿 自然の中で、感覚をひらくということ
自然を近くに感じながら1日を過ごすとき、
大自然は私たちに、たくさんのことを静かに教えてくれます。
それは「これが正解だよ」と教えてくれるのではなく、
その子自身の想いと自然とのあいだで、
なにかが溶け合ったり、混ざり合ったりしていくような感覚——
統合されていくような体験です。
それは現代の生活のなかでは、
少しずつ失われつつある感覚かもしれません。
けれど、だからこそ。
自然をすぐそばに感じるアプローチには、
子どもたち自身の可能性を、そっとひらく力があると私たちは信じています。
そのために、私たちファシリテーターは、
「五感をひらく時間」や「分かち合いの場」を丁寧に設計し、プログラムの要として大切にしています。
けれど、もっとも偉大な教師は——
いつの時も変わらずそこにある、この大いなる自然です。
自然と、子どもたちの心とからだが、
ほんの少しでも深く、やさしくつながっていくように。
私たちあおぞらベースは、また次の冒険に向けて、静かに準備をはじめています。



キャンプの様子はこちら
🧭 次の冒険へ
たった2日間でも、自然の中での体験のすべてが、
子どもたちの心と体に、次の冒険へとつながる確かな“種”として宿っていると信じています。
そして私たちは、その「楽しかったね」の一言の奥にある、
その子の内側で起きていることに、できるだけ深く寄り添いたいと思っています。
そしてなにより——
「次も参加したい!」という子どもたちの言葉に、
スタッフ一同、心から励まされました。
素晴らしい子どもたちと、この時間を共にできたこと。
それは、何よりも大きな喜びでした。
また自然の中でお会いできる日を、心より楽しみにしています🌿



“「見上げた空」が残っている|キッズアドベンチャー 2025春 実施レポート vol.1” に対して14件のコメントがあります。